プロジェクトマネージャ試験、午前Ⅰ問題から学習方法を見ていきましょう。ここはサクッと足切りラインのクリアを目指して。費用対効果を考えて学習していきましょう。
こんにちは!セイジュン@エンジニア応援隊(@39Seijun)です。
プロジェクトマネージャ試験が属する「高度」情報処理技術者試験では、午前Ⅰ問題は共通・一律に設定されています。
午前Ⅰ問題の学習方法をおさらいしていきましょう。まずは時間配分など、現状確認からスタートです。
プロジェクトマネージャ試験:午前Ⅰ対策
出題数:30問
出題形式:四肢択一(いわゆる4択)
足切りライン:60%
先に書きました通り、午前Ⅰの問題は高度情報処理技術者で共通・同じです。
では、午前Ⅰ問題対策のポイントから。
こちらがプロマネ受験者必携の書、「ミヨちゃん本」です。早くも2024年度版が出版されています。
では、なぜ過去問が有効なのか、そして具体的な勉強法を考察したい方、もうしばらくお付き合いください。
具体的な設問を確認して勉強方法を考える
勉強方法を考えるにあたって、具体的に問題を見てみましょう。例えば、次の問題は如何でしょうか。
WAFの説明はどれか。
ア Webアプリケーションへの攻撃を検知し、阻止する。
イ Webブラウザの通信内容を改ざんする攻撃をPC内で検知し、検出する。
ウ サーバのOSへの不正なログインを監視する。
エ ファイルへのマルウエア感染を監視し、検出する。
(平成31年度春試験 午前Ⅰ 問15)
どうですか?解けます?
試験問題というのは、知識を問うのと思考を問うものがありますが、
午前Ⅰ問題の大半は、知識を問う問題です。
つまり、この設問の場合、WAFを知らないと答えられないです。
で、私はこの設問、解けました。何で解けたか。
WAFの知識を深く学んでいるから? 違います。
平成29年度の秋試験に出てた設問だからです。
過去問、解いてたから知ってただけです(爆)。
IPAさんの身にもなってください。
はっきり言って、毎年々(正確には半年に1回)30問からの問題を考えるのなんて無理に決まってます。設問をストックしておいて何年かに一度出す、そんなもんです。
情報処理技術者試験に限らず、この手の資格試験の択一問題を突破する最適な勉強法は、100%過去問題を解きまくるに行きつきます。
午前Ⅰは、基礎技術の設問・計算問題から始まって、最近ではAIやビッグデータなどの設問も出てきます。しかし、択一ですので突っ込んだことは問われません。
逆に悲報ですが、他の高度情報処理試験区分(データベーススペシャリストや情報処理安全確保支援士など)の基礎的な話題も、問われます。
その意味でも、合格のへの第一歩、つまり午前Ⅰクリアの最良最短の対策は「過去問題を解きまくる」です。
超実践:午前Ⅰ学習法(用意するもの・具体編)
さて、もう少し学習方法を突っ込んで。
過去問題集。 IPAのサイトにも過去問題・解答が掲載されていますが、解答/解説がないので、ここは過去問題集を購入するのがベストです。
(ただし、後述の午前問題克服ノート作成のためにIPAのサイトから問題だけプリントアウトしておきましょう)
なお、問題集ですが、本稿更新時点で2023年度版が発売になっていないので微妙なところですが、直近にこだわる必要はないかなと思います。「勉強したい!」という気持ちを大切にしたほうがいいかなと。
直近(前年度)を網羅した問題集が出版されるのを待っていたせいで、試験勉強の時間が足りなくなったら元も子もないですから。
個別の設問の鮮度は、一年間で古くなるというより数年間の賞味期限があります。
今現在、ネットで買える最新版を買うというくらいでいいと思います。
超実践:午前Ⅰ学習法(実際の勉強の進め方)
本番と同じ時間設定(50分)で、解答・解説を見ないでとにかくある一年分を解いてみましょう。
50分後。。。お疲れさまでした。
解答例を見ながら採点しましょう。特に間違った設問は念入りに解説で確認します。
次に、間違った設問を IPAサイトでプリントした問題から切り抜きます。
ノートに貼ります。簡単に解説からポイントを抜き書きします。
これが午前問題克服ノートです。
ここまでを半日で仕上げましょう。全く知らない分野など気持ちが萎えますが大丈夫ですよ、最初はそんなもんです。
ノートに貼ったのは30問中10問ぐらいですかね、もっと多くても構いません。
このノート、明日から通勤の間に眺めましょう。 ここまでがワンセット。
翌週もう一年分、やってみましょう。
その次の週にもう1年分。
以上、実際の試験3ヶ月前までに仕上げれば十分かな?2ヶ月前でも OK かなといった感じです。
ここまでの勉強時間は、自宅の机に向かってするのが1.5日、後は通勤時間。
これをできれば3セット、同じ3カ年分で繰り返してやります。
だんだんと解ける問題が増えていきます。
もしも、その後に余裕があれば3カ年以外の分もやってもいいでしょう。
午前Ⅰ問題:足切りについて
さて、以下ちょっと蛇足。午前問題は正解率60%に足切りラインがあります。
でですね、最も難しいのは満点を取ることですが、次に難しいのは60点で通過することです。
80点くらい取れる実力を持っていて本番に臨むというのがいい感じです。
近年は午前Ⅰの難易度も上がっているので十分な準備が必要ですが、対策時間をかけすぎても駄目です。
午前問題は、クイズ的な要素があるので多くの時間をかけたくなっちゃうんですが、しれっと足切りラインをクリアできる実力をつけて、後はその力をキープできるようにしておくだけに留めておきましょう。
過度に午前問題対策をやる時間があったら、その分、午後Ⅰ・午後Ⅱの対策にあてましょう。
以上、午前Ⅰ問題対策、おしまい。お疲れさまでした。午前Ⅱに行きましょう。